ショパンエチュード10-4といえば、あののだめカンタービレでも有名になった曲。
ショパンがこれほどに素晴らしい曲たちをたくさん世に出しているのにのかかわらず名曲が多くの人に知られていないのは、曲名に名前を付けなかったショパンのシャイで控えめな性格のあらわれではないでしょうか。ちょっと話がそれますが、ショパンの身長は170センチ体重も40キロ程度でとても痩せていらしたそうです。
本題に戻って10-4。ミナトピアノ練習室でも多くの方が練習されてらっしゃる曲で、同じ曲を弾いてらっしゃる方をよくお見かけというかお聞き掛け?します。この曲も鍛錬しがいのある曲で、いいところがとても旋律が男性的でアグレッシブで爽快感がある曲なので飽きさせません。運指は本当に難しいのにその苦を乗り越えさせるだけの楽しさを秘めた曲のように思います。
ハノンこんなに練習しませんよ趣味の人がふつう(苦笑
さて、この曲は、エチュードでも珍しい、左手の運指の練習が多く含まれていると思います。もちろんこれまでにご紹介した10-1,2にも左手が含まれていました。しかし指を運ぶ練習というよりは1においては音楽的に奏でる役割、10-2においてはいかに軽く音を弾ませるかという役割。そして10-4においてはやっと旋律を奏でる役割が与えられています。
パデレフスキ版で弾いていますが運指が難しいこと難しいこと。しかしそう弾くとなるほど確かにショパンの意図を組んでいるような感がします。やっぱりパでレフスキ版ですねよっ大統領!※パデレフスキは本当に首相だった。
続きます。