クーマンのショパンエチュード ピアノ 東京 港区の音楽教室 音楽教室ミナト

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クーマンのショパンエチュード

ショパンエチュード10-4

ショパンエチュード10-4といえば、あののだめカンタービレでも有名になった曲。
ショパンがこれほどに素晴らしい曲たちをたくさん世に出しているのにのかかわらず名曲が多くの人に知られていないのは、曲名に名前を付けなかったショパンのシャイで控えめな性格のあらわれではないでしょうか。ちょっと話がそれますが、ショパンの身長は170センチ体重も40キロ程度でとても痩せていらしたそうです。

本題に戻って10-4。ミナトピアノ練習室でも多くの方が練習されてらっしゃる曲で、同じ曲を弾いてらっしゃる方をよくお見かけというかお聞き掛け?します。この曲も鍛錬しがいのある曲で、いいところがとても旋律が男性的でアグレッシブで爽快感がある曲なので飽きさせません。運指は本当に難しいのにその苦を乗り越えさせるだけの楽しさを秘めた曲のように思います。

ハノンこんなに練習しませんよ趣味の人がふつう(苦笑

さて、この曲は、エチュードでも珍しい、左手の運指の練習が多く含まれていると思います。もちろんこれまでにご紹介した10-1,2にも左手が含まれていました。しかし指を運ぶ練習というよりは1においては音楽的に奏でる役割、10-2においてはいかに軽く音を弾ませるかという役割。そして10-4においてはやっと旋律を奏でる役割が与えられています。

パデレフスキ版で弾いていますが運指が難しいこと難しいこと。しかしそう弾くとなるほど確かにショパンの意図を組んでいるような感がします。やっぱりパでレフスキ版ですねよっ大統領!※パデレフスキは本当に首相だった。

続きます。

Updated: 2016年4月29日 — 10:26 AM

リハビリ

ピアノの練習は、リハビリテーションに似ていると思います。

毎日これだけ頑張っているのに、どうして全然うまくならないんだ!こんなフラストレーションが出てくることもしばしば。そんな時、ピアノはリハビリだと思うようにしています。

すぐに効果が出づらいのがピアノの練習。昨日やったところ、おとといやったところがちゃんと弾けるようになるものではないと思っています。しかし2週間前の自分と変わっていたりするのが面白いところ。

ゆっくりと、時間をかけて、メトロノームに合わせて、丁寧に、ペダルを使わずに、音をよく聞いて練習するようにしています。音色が気にくわなければ何度でも引き直します。自分のポリシーなのですが1曲完璧に仕上げることに意味があると思っています。

何を伝えたいのか、その曲が何を言いたいのかを自分なりに解釈して相手にしっかりと伝えるから意味があると思っており、そうでないならピアノを弾く意味はあるのかな、と考えています。ピアノの練習って本当になかなか上達しなくて基礎もつまらないものですが、少しずつ少しずつ積み重ねた努力は必ず報われるのが面白いところ。

今も昼休みにミナトピアノ練習室に遊びに行った帰りにこれを書いています。あせらず、じっくりやろう。と自分に言い聞かせながらいつも練習しています。

Updated: 2016年4月19日 — 2:04 PM

ショパンエチュード10-2

ショパンエチュード10-2の続きです。

何が降ってくるのかというと、中後半の盛り上がりの部分です。この部分のためにほかの部分が存在していると考えています。

はじめから自分がどのように気を付けながら弾いているかといいますと。

左手:とにかく「軽く」黒鍵のエチュードの随所にも見られるような軽さが、この曲ではたくさん求められています。ほぼ9割がた、左手は軽さがポイントといっていい気がします。

右手:いやになるほど難しい3,4,5の練習です。特に3,4。10-1で鍛えた5の指を今度は白い鍵盤と黒鍵でうろうろうねうね 

一番最初のタララララララの部分だけで3,4,5がきっちり離れているかが問われるので最初から気入れて弾かねばと思います。そして初めの難関の部分の少し前にたくさんの音での和音部分が出てくるのですがこれをちゃんと発音するととても美しい!でも押さえるのだけでも大変なのですが(汗

その後難しい部分へと差し掛かり、その部分は右手もできるだけ軽く。後になってもとにかく軽く脱力して脱力して~~~そうすると、高音部からアルペジオが下りてきます。この部分をいかにキラキラ弾くかが最重要ポイントだと思います。

この曲は、上手く弾くだけだと技術のある人でできるのですがそれだと音楽的にならない。本当に技術と音楽的感性がある人が弾かないと、10-2の本質が見えてこない、そんな気がします。昔一度ショパンコンクールIN ASIAでこれを弾かれた方がいらっしゃって、感動した記憶があります。その方は銀賞をとってらっしゃいました(金は該当者なし)

とにもかくにもすごく練習になる曲ですので、これから恐らくずっと弾いていくことになる名曲だと思います。

Updated: 2016年4月4日 — 8:18 PM
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