空間を意識してみよう
空間とは辞書で調べると、容積”体積”容量”規模”と出てきます。
それでは音楽的な容積体積とはなんでしょう?
音の広がり、響きの立体感、音と音との見えない距離感、響きの空間、音の躍動……
響きを立体的に聴く、感じる耳が必要。
そんな響きを作り出すテクニック(指先の感覚、脱力の加減等)が必要。
もっと細かく言うと、生徒さん達にもよく指導している手首の高さ、腕の重さ、指のタッチ、体の重心の感じ方等。細かい全ての技術が必要となるものです。
ピアノの奏でる音楽とは、空間に音が伝わって、聴衆の耳に届くわけでして。
目には見えない空間を意識し、感じることはとても大切に思っています。
その為には、必要な耳を養うこと。
そして、必要な技術がたくさんあること。
さらにその技術を習得する為には、多くの研究が必要であること。
そういった日々の努力や経験によって、いい音楽にもっともっと近づけたらと常々考えています。