絶対音感をつけてあげたいです
絶対音感というものを、子供につけてあげたいです。ピアノに絶対音感は必要な気がするのでつけてあげたいのですが、そういうことは可能でしょうか。
可能です。しかし、ピアノの上達と絶対音感は無関係です。大切なのは相対音感です。
多くのミナトのピアノ講師も絶対音感を持っており、絶対音感に特化したレッスンをすることは可能です。しかしその前にお聞きしたいのですが、絶対音感を持つと、どのようになるかご存知ですか?
雨の音、何かがぶつかった音、すべてが音符になって聞こえてくるのです。知人にはそれがいやすぎて悩みになっている先生もいるくらいです。ここでそもそもの問題ですが、ピアノは初めから調律されているので、絶対音感があろうがなかろうが、ピアノの上達には無関係です。ヴァイオリンにしても、数年やっているとある程度耳ができてくるので相対音感により調弦できるようになります。
中には、「絶対音感コース」という名前の子供向けのコースを生徒さんのウケを狙って行っている教室もあるようですが、ミナトではそもそも絶対音感を必須であると考えていないのでこういったコースは設けていません。はっきり申し上げて絶対音感は、人間音叉のような能力で、音楽の上達とほとんど関係がないのです。 絶対音感は特殊能力、こういうと特別な能力のように聞こえますが、特別は特別なのですが特にあっても何かの役に立つということはほとんどない能力です。
しかし、相対音感は必要です。絶対音感は、お子様を調律師にしたい方以外、ほとんどの場合不要な能力です。
相対音感とは大まかにいうと、例えばドとレの音の違い、ドとソの違いなどが判別できるような能力です。この能力は必要で、ピアノレッスンの中にも積極的に組み込むようにしています。
そして、この音感トレーニングを行うにあたってとても大事なのが、ピアノの音が常に正しいことです。個人の音楽教室ですと半年~1年に1回程度の調律を、ミナトでは毎月行っています。常にいい音だから、子供の耳がすくすくと育ち、よい音を奏でることができるようになるのです。