素人がアンサンブルに参加する、という事
ヴァイオリン練習生の素人がアンサンブルに参加することに関する記事です。アンサンブルしてこそ、ヴァイオリンのいいところが最大限に引き出される、ヴァイオリンを弾いている人は他にもいることを意識する、アンサンブルに挑戦する気持ちを大切に、など。ご参考になれば幸いです。
まず私は、ヴァイオリンは一人で弾く楽器ではないと思っています。アンサンブルしてこそ、ヴァイオリンのいいところが最大限に引き出される、と思うのです。
ですが、アンサンブルするにあたって自分の能力を見極める事はとても重要な事です。
今回は、素人がアンサンブルに参加する事、を前提とした練習法を書いていきたいと思います。
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ヴァイオリンを始めたばかりでアンサンブルに参加する場合、他の人に迷惑をかけてはいけない!間違ってはいけない!と焦って譜面ばかりを見がちですが、それは大きな間違いです。
確かに譜面通り間違わずに弾く事はとても大事な事ではありますが、素人は素人。指揮者もそこまであなたに求めていません。
アンサンブルを広い目線で見る、というのは、ヴァイオリンを弾いている人は他にもいる、という事。あなたの他に、上手な人も複数いるはずです。
弾けないところは思い切って弾かない!弾けない事を自分で認めて、そのパートは諦める!これが先生に教わった、素人がアンサンブルに参加する大切な練習法です。
先ほど弾かなくていい、と書きましたが、だからと言ってせっかくアンサンブルに参加したのに弾かないパートの方が多いなんて楽しくもなんともありません。
せっかくのアンサンブル、自分の力を試すために思い切って周りの人の力を借りて、挑戦する意気込みで参加しましょう。
その中で大事なのはやはり、演奏する曲をよく知る事です。ここはフォルテ、ここはメゾフォルテの方がいい、などその曲の特徴をよく勉強する事が大事です。それさえ掴んでおけば、あとは素人がゆえの個性を存分に発揮しながら自由に弾く事が出来るので、アンサンブルを心から楽しめると思います!
素人は素人なりの参加で十分なのです。アンサンブルは音の集まりです。あなたの奏でた音が入る事によって、いろんな音に変化します。音の魔法を楽しみながら弾く事が一番大事なのです。