ヴァイオリン講師 児玉先生に、子供への教え方を語っていただきました。
いろいろな楽器に触れたり、手遊びからはじめる
2歳ごろ~3歳半ごろのお子様には、バイオリンのレッスンを本格的に始める前の導入として、プレ・バイオリンのレッスンを行っています。
バイオリンやピアノ、タンバリンなどのいろいろな楽器に触れたり、手遊び歌をしたりしながら、楽しく音楽の知識と感性を養います。
バイオリンって楽しい、音楽って楽しい、もっとやりたい!と思えるように、毎回のレッスンで遊びの要素を取り入れながら、少しずつドレミなどの音楽のルールやバイオリンの仕組みを勉強していきます。ご挨拶やお返事など、コミュニケーションも大切にしています。
基本的な読譜力と音感を
3歳半ごろ~5歳ごろのお子様には、バイオリンのレッスンと並行して楽譜の勉強も同時に行い、基本的な読譜力と絶対音感を養います。それまでの音楽経験や性格などによって進み方に個人差がありますので、場合によってはプレ・バイオリンのレッスン内容をときどき使用したり、反対にどんどん先に進んだりします。
それ以降の年齢のお子様には、バイオリンのレッスンと並行してソルフェージュの勉強も行います。それまでの音楽経験によっては、ソルフェージュの時間は省くか、ごくわずかに抑えます。ピアノのレッスンも始めると、一気に理解と上達のスピードが上がりますのでおすすめです。
保護者の方へのお願い
初回はバイオリンのことを知るために保護者の方が同席してメモをとっていただくとご自宅での練習に効果的ですが、初回以降は毎回ではなく時々の方がよいでしょう。保護者の方が側にいらっしゃると甘えてしまったり、保護者の方がつい口を出してしまって集中力が途切れたりと、先生と生徒とのコミュニケーションに一線引いてしまいますので、できればレッスン中は一人で頑張っている様子を遠くで見守ってあげることをおすすめしています。
レッスンノートを参考に練習を
レッスンノートに細かくレッスン内容や注意事項をメモしてお渡ししていますので、ご自宅での練習にはそちらを参考にしてください。
プロを目指す、目指さないにかかわらず、好きになって長く続けることが大切ですので、達成感を得られ、レッスンの時間が楽しく過ごせるように工夫しています。
ぜひ大人の方も、お子様も、音楽にあふれた素敵な毎日を、レッスンを通じて過ごしてくださいね。