最終段階のチューニング
いよいよ、最終段階です。ここからは1弦ずつではなく隣合った2弦を一緒にチューニングする方法です。ヴァイオリンのチューニングは純正律です。どうしても和音で響きのバランスをとる必要があります。だからこそ難しいのです。1弦ずつが合っていても重音にするとあっていないように聞こえてしまうのはこのせいでもあります。ちなみにピアノは平均律で調律されている楽器です。
とにかく基本はA弦です。A弦をとにかく合わせましょう。そして次にA弦とD弦を重音で。D弦とG弦を重音で。最後にA弦とE弦を重音で。この順番でチューニングは行ってください。
いずれの弦も、一定に保った弓のスピード、弓幅をある程度使いでゆっくりと均等に音が出るように弓を動かして下さい。大きな音は不要です。
ヴィブラートもかけないでくださいね。音が鳴らないなと思ったら、弓が真っ直ぐと動いているかもう一度確認してみてください。
低弦はペグは左側にあるので、左手を持っていきやすいのですが、高い弦のチューニングに比べて難しいと思われる方が多い傾向にあります。
ネック部分を支えられない状態であり、かつ左手をヴァイオリンの左側面から当てていくので不安定さが増します。そしてヴァイオリンが鎖骨から胸のあたりまでずり落ちてしまい力が入らなくなり姿勢が前かがみになり崩れがちになってしまいます。胸を張ってしっかりと体を開きましょう。そうすれば楽器は下に落ちません。
色々とチューニングについてお話しましたが、チューニングはもう慣れるしかありません。最初のうちは練習をしようと思いチューニングを開始したらもうそれだけで疲れてしまったり、練習時間をチューニングに費やしてしまった等と言うお話も良く耳にします。
2弦のチューニングは重音の演奏技法の練習も兼ねていると思って根気よくやってあげて下さい。きっとヴァイオリンは皆様の頑張りに呼応してくれると思います。チューニングが自由自在にできるとアンサンブルも楽しめますよ。
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