弓のパーツ素材について
弦楽器の弓は、スティック部分、毛の部分、チップ、毛箱、パールアイ、サムグリップ、シャフトネジ、フロッグ、フェルールで構成されています。普段、何気なく持っている弓ですが様々な素材で構成されています。ヴァイオリン本体はもちろん、弓の素材についても知っておくとより一層楽器に愛着がわいてくると思いますよ。今回はパーツ部分についてお話したいと思います。
フロッグは弓の根本の黒い毛箱の部分です。フロッグには一般的に黒檀(エボニー)を使う事が多いです。とても丈夫で汗や湿気にも強い素材です。古い弓では象牙を、また鼈甲を使ったフロッグもありますね。
そしてアジャスター、いわゆるシャフトネジです。ここのシャフトネジで弓の毛の張り具合を調節します。このアジャスター部分も色々なデザインが施されていますよ。
親指を乗せる下の部分をフェルールと言います。
サムグリップは毛箱とラッピングとの間の部分です、スティック部分の保護と滑り止めの役割を担っています。牛皮、山羊皮、トカゲが用いられています。どの素材を選ぶかはご自身のお好みです。
パールアイはフロッグ部分にある装飾の事です。白蝶貝、あわび、真珠の貝、とこぶしが使われます。フロッグ下部の長方形のスライドやアジャスター部分にも用いられます。お子様用の弓にはプラスティックが用いられます。
チップは弓先の白い部分です。チップには象牙が最も適していると言われています。硬すぎる事がないので、先端がぶつかってしまった際に衝撃を吸収し保護する役割を担っています。
象牙は大変な高級品なので、最近では人工象牙を使用する事も増えてきました。丈夫な牛骨を用いる事もあります。お子様用の弓にはプラスティックが用いられます。
弓先は、譜面台に「コツン」と当てただけでも折れる事がありますので、取扱いには充分注意してくださいね。
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