ヴァイオリンの構造について
ヴァイオリンは呼吸をしています、湿度や気温差に弱く適度なメンテナンスが必要になってきます。ヴァイオリンは箇所によって違った素材の木材が使われている事はご存知ですか?構造を知るとよりヴァイオリンが素晴らしい楽器だという事を再確認できますよ。表板、裏板、パーツにわけて簡単に紹介していきます。
ヴァイオリンの表板には「スプルース」という素材が使われます。日本で言う「松」です。ただ日本でよく見かける曲がった黒松とは違って真っ直ぐ伸びている松で「フィフテ」と言います。同じ種類でも産地で木目に違いが出たりします。
充分に自然乾燥させたものを使用します。乾燥にかける年月や保管状況、職人の技術等がヴァイオリン価格にも影響を与えます。軽いのですが弾力性に富んでいて振動板にはもってこいの素材です。高級ピアノにも使用されています。
ヴァイオリンの裏板、側板、ネックには「メイプル」楓が使われます。
裏板は、2枚板(中心部分で合体させた物)1枚板の2種類があります。大きな木を要するため1枚板のヴァイオリンの方が少ないと言われています。ヴァイオリンを選ぶ際、どちらが音質的に優れているかは関係ありません。ご自身の好みの選択で良いと思います。
ペグ(糸巻き)、顎宛て、テールピースを同一の素材にしたほうが音質も良く見た目もいいとされています。
エボニーは真っ黒で硬い素材です。、ローズウッドはエボニーに似た色ですが筋模様が入っています。ツゲは茶色っぽくオールドヴァイオリンに使用されている事が多いです。お子様のヴァイオリンには、軽さを重視して黒塗りメイプルやプラスティック素材が使用されます。
どの素材をセレクトするかによって、音に影響してきますのでそこはヴァイオリン職人の腕の見せ所になってきますね。
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