ボーイング、スピッカートについて
楽譜の難易度が上がっていくと、普段見慣れない記号が出てくると思います。新しいアーティキュレーションの演奏記号が出てきたら、それは上達の証です。スピッカートの意味、奏法、練習方法についてお話していきたいと思います。
スピッカートとは音楽の演奏の際アーティキュレーションと言われる演奏上の様々な音楽的表現の奏法の中の1つです。
弦楽器を弓で演奏する際の特殊奏法の1つとも言えます。
スピッカートspiccatoは弓の中心部分付近で弦の上で弓の弾力性を利用して、はねさせる方法で速いテンポで短い音を出す奏法です。語源もイタリア語で「弾む」を意味するspicareに由来しています。フランス語ではソティエsautilleと言います。楽譜上ではスタッカートと同じ「・」で表されます。
弓の真ん中部分付近です。基本的に速いテンポの曲でなければスピッカートは用いられません。弓を跳ねさせる場合は弦から低い位置で跳ばします。その方が音は響きます。
弓を高く跳ね上げてしまうと、それだけ上から弓が強く落ちてきてしまうので雑音が混ざり音が響きません。弓本体は決して指板のほうへ滑る事がないように。弓の木の部分は毛と常に垂直にあるように心がけてください。斜めになってしまうと弓の振動がなくなってしまい、跳ばなくなってしまいます。
様々な方法がありますが、ここでは私が幼少期に教わった練習方法を書きますね。まずチョークで「・」を弓の一番跳ねやすい部分に書きます。
ほとんど手首だけで弓を動かすので、使う幅もわずかになります。まずはデタッシェで「・」をはさんで弓を動かします、徐々にテンポアップしていき弓を持つ力を抜いていきますスピッカートができてくると「・」が八の字を描いているように見えてきます。「∞」こんな感じです。音は1粒1粒が立った印象です。
スピッカートはまずD線解放弦で練習するのがオススメです。ある程度の太さのある弦、肘が床と並行に近い。一番練習しやすい弦ではないかと思います。慣れたらA線→G線→E線と試みてください。
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