東京のピアノ教室・バイオリン教室。

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ピアノ

ピアノの防音について考える

ピアノの防音をお考えの方へ。

もしあなたが、近所からピアノに対してクレームを受けてらっしゃったら、取る手段は一つです。

「ピアノを売って、または捨ててください」

防音すればいいじゃない?小さめに弾けば?天板閉じて弾けば?

これらのことを全てやった知人のピアノの先生がいました。小さめに弾いても天板閉じてもだめ。仕方なく、超有名某社のマンション用防音室の最もいいやつを大枚をはたいて購入しました。

その結果・・・クレームは来ました!

音自体はある程度 減音されていましたがそれでも十分ではなかったのです。そしてピアノというのは、例え気にならないレベルまで音が小さくなったとしても、近所の方が一度気にしだすと、いくら小さくても気になるものなのです。

防音室買えばなんとかなると思っているあなた。法律的に問題はなくても、一度気になりだすともうアウトなんです!結局その知人は本当に引っ越しを余儀なくされミナトミュージックサロンのようなレンタルピアノスタジオでレッスンと自主練習を行っています。特に都内でピアノを持って問題を起こさず弾くのは至難の業。ミナトのピアノ練習室を利用している方がよほど気楽に弾けるというものです。

ところで防音はどのように行われるのか?

ちゃんと内装をやると主に石膏ボードをよく用います。このボードは音を断つのに役立ちこれを何層にも分けて作っていきます。とにかく重さが重く、1つのピアノの防音だけでトンの単位まで行きます。イメージとしては部屋の中に車を入れて、さらにグランドピアノを乗せたような感じです。

その為そもそもピアノを入れるお部屋がその加重に耐えられるかの綿密な検査が必要になります。万一、底が抜けてしまったら下からもう支えるしかないそうです。その費用は約600万、さらに下に誰かいらして怪我でもさせたら天文学的数値になります。

どうしてもピアノを家で弾きたい方は、かなりアクセスが悪くなることを承知で「ピアノok物件」を探すしかありません。ただし横の部屋からも常にピアノが昼夜問わず、聞こえてくるということをお忘れなく…。

Updated: 2015年8月22日 — 9:30 AM

大きいほどいいピアノなの?

大きいほどいいピアノなの?

フルコン、という言葉をご存知でしょうか。

フルコンサートグランドピアノ、つまりコンサートホールで使われることを前提として開発されたピアノでスタインウェイのD-274などは非常に有名です。物理的にピアノはおおざっぱにいってしまうと、弦が長いほどいい音が出ます。※D-274販売価格は2,000万円程度。

だからといって、「あらじゃあ我が家にはD-274置こうかしら」という羨ましいあなた、ちょっと待ってください!

フルコンサートグランドとは、コンサート用に作られたピアノです。ということは当然ながら

「音が大きい!」

それはそうです、1,000人規模のホールでも音が届くようなピアノ。これを自宅に持ち込むとどうなるか。はっきり言うと、うるさいです。まず近くで聞いている人がものすごくうるさい、そして近所迷惑きわまりない。庭の壁までピアノから100メートル程度ないと近所から苦情が出る可能性、大。

だからといって、防音工事をするとフルコンサートグランドだと1,000万円程度かかります。そしてそもそも防音室でフルコンを弾く意味は、あるのか? さらにフルコンはたいてい輸入ピアノなので温度湿度管理もものすごく大変。もちろん場所も取ります。

かといって、ヤマハでいうA1というサイズのピアノもちょっと小さすぎて、寂しい。もちろんコンパクトな場所に置く為につくられたのでそういうものといえばそういうもなのですが。ということで音大生に人気なのがヤマハでいうC3。

長さが約180センチ程度で、少なくとも日本では練習できる環境と、音のクオリティを考えるとこのサイズ、かなり大きいお家で5サイズ、つまり200センチより少し大きめ位を購入されるのが無難です。

ただし、購入されること自体、あまりおすすめ出来ません。理由はこちらからどうぞ。

Updated: 2015年8月28日 — 9:09 AM

日本でヤマハとカワイが有名な理由

日本でヤマハとカワイが有名な理由

世界三大ピアノといえば、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインですが有名どころといえば日本ではヤマハとカワイ。

三大ピアノは知らなくても、ヤマハとカワイをご存知の方は多いのではないでしょうか。

ヤマハはいわずと知れた巨大企業、三大ピアノに入っていないのにベーゼンドルファーを買収し、実質的に実は世界ナンバーワンかもしれません。対してカワイは、スタインウェイの家庭用練習ピアノ、ボストンを制作しています。つまりヤマハがベーゼンドルファー寄り、カワイがスタインウェイ寄りといってもいいかもしれません。

ヤマハとカワイが日本で圧倒的なシェアを占めている理由として、まず当然といえば当然ですが日本の企業であること。そして、高音多湿の日本の環境に耐えうるピアノ作りを行っているからだと考えています。

例えばスタインウェイは確かに素晴らしいピアノです。しかし輸入ピアノは基本的に「湿度、温度が変化しない」という条件で開発、制作されています。ピアノは気候の変化に非常に弱く、その保存状態が悪ければ悪いほど劣化は進みます。

あるピアニストは「スタインウェイの部屋は年中エアコンをかけっぱなし」とおっしゃっておられました。高級ワインと同じくらいのレベルでの管理が求められる、それが輸入ピアノなのです。

ヤマハ、カワイは国産だからもちろんそれらを十分に考慮して開発しているのでちょっとやそっとでは劣化しません。スタインウェイが5年もたつとボロボロになってしまうことがあってもヤマハは50年近くたってもまだまだ元気なピアノであったりします。

もしあなたがピアノの購入をご検討されてらっしゃるのであれば、年中クーラーをつけっぱなしにしないのであれば国産ピアノを強く、おすすめしたいです。

Updated: 2015年8月22日 — 9:41 AM
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