日本でヤマハとカワイが有名な理由
世界三大ピアノといえば、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ベヒシュタインですが有名どころといえば日本ではヤマハとカワイ。
三大ピアノは知らなくても、ヤマハとカワイをご存知の方は多いのではないでしょうか。
ヤマハはいわずと知れた巨大企業、三大ピアノに入っていないのにベーゼンドルファーを買収し、実質的に実は世界ナンバーワンかもしれません。対してカワイは、スタインウェイの家庭用練習ピアノ、ボストンを制作しています。つまりヤマハがベーゼンドルファー寄り、カワイがスタインウェイ寄りといってもいいかもしれません。
ヤマハとカワイが日本で圧倒的なシェアを占めている理由として、まず当然といえば当然ですが日本の企業であること。そして、高音多湿の日本の環境に耐えうるピアノ作りを行っているからだと考えています。
例えばスタインウェイは確かに素晴らしいピアノです。しかし輸入ピアノは基本的に「湿度、温度が変化しない」という条件で開発、制作されています。ピアノは気候の変化に非常に弱く、その保存状態が悪ければ悪いほど劣化は進みます。
あるピアニストは「スタインウェイの部屋は年中エアコンをかけっぱなし」とおっしゃっておられました。高級ワインと同じくらいのレベルでの管理が求められる、それが輸入ピアノなのです。
ヤマハ、カワイは国産だからもちろんそれらを十分に考慮して開発しているのでちょっとやそっとでは劣化しません。スタインウェイが5年もたつとボロボロになってしまうことがあってもヤマハは50年近くたってもまだまだ元気なピアノであったりします。
もしあなたがピアノの購入をご検討されてらっしゃるのであれば、年中クーラーをつけっぱなしにしないのであれば国産ピアノを強く、おすすめしたいです。