中指で移弦を感じ取れるように
バイオリン練習法の基本となるボーイング。その中でもポイントとなる移弦について解説しています。中指で音程を感じ取る極意とは?バイオリンの正しい構え方を解説しながらご紹介いたします。
まずは右手の脱力を十分に行う
右手の力を思い切り抜くと伸びやかな音に
右手の力を抜くことで、音が伸びやかになり音がつながります。完全に脱力しているのに力が入っていると言われても。と思われる方がとても多いのですが、バイオリニストはこの脱力だけに10年はかけるのです。力が入っていないつもりでももっともっと、脱力を意識して弾いてみるよう心がけてください。
顔は指のほうをしっかりと向く
構え方の基本として、顔は左手の指をまっすぐ見るように構えてください。斜めにみるのではなく、しっかり左指を真正面に見て捉えることが大切です。目の前に左指が見えていると、調整もしやすいですね。
左の指は常に全ての指を指板に置く
例えば3の指を置く際に3だけではなく1,2を一緒に置くか置かないかで音の強み、張りも大きく左右されます。しっかりと、3であれば3以下の1,2の指も置くようにしましょう。それにより音が大変力強くくっきりとしたものになります。
バイオリンのヘッドが上に来るように
バイオリンのヘッド部分が落ちていませんか?しっかりとヘッドが目線上に来るような位置にバイオリンを調整してください。左手を添えなくても、しっかりと目線と並行の位置にバイオリンが来ることが理想です。
右手の第二間接に意識を向ける
移弦は最小限の動きで
G線からD線など、移弦に思い切り右手の肘を動かしていませんか?もっと移弦は最小限の動きで出来るのです。大きく動くと、音が雑になり、正確性が減少します。できるだけ、最小限の動きで済むよう心がけましょう。
指弓を使いましょう
肘だけではなく、右手の指と、手首だけでボーイングできるようになりましょう。これを指弓といいます。肘を一切動かさず、手首と弓だけでカッカッカッと弾くことで、細かいメリハリのある動きを実現できるようになりますよ。細かい箇所は肘から動かさず、指弓を意識して練習してみましょう。
右手にボールペンや鉛筆を持って、右手首だけで動かすのもとてもいい手です。手首から先だけで細かい動きができる様に訓練しましょう。
移弦は右手の第二関節で覚える
他の線に移弦する際、肘だけではなく右手の第二関節の人差し指で覚えるようにしましょう。頭ではなく、人差し指の第二関節でどこを演奏しているのかわかるようになると、格段に演奏力が上がります。
中指で、全ての移弦を感じ取ることができる様、右手の第二関節は常に弓にくっつけているくらいの気持ちで、指でどの弦を引いているか感じ取れるようになるように練習するといいでしょう。