ポジション移動を始めましょう
前回に引き続き、ポジション移動のお話になります。練習をする際のオススメのテキストですが、全音楽譜出版社の「THIRD POSITION」サードポジション他各ポジションが良いと思います。この楽譜1冊で主要ポジション移動練習は全てカバーできますよ。何回も繰り返して行って、ポジション移動をぜひ自分のものにしてください。そして曲中で自由にポジションの選択ができるようになるといいですね。
まず仕組みを理解しておきましょう。A線を例題にしてみます。ファーストポジションでは「1がシ」「2がド」「3がㇾ」「4がミ」の位置で各指をおさえますね。
「3のレ」の位置に人差し指「1」を持ってくる。これがサードポジションです。他ポジションも考え方は同様です。ファーストポジションを基本に考えて、どの指の音に「1」を持ってくるかでポジションが決まります。臨時記号がついて半音上下していても同じ考え方です。
ファーストポジションの次に練習するのはセカンドではなくサードポジションを先に行ってください。サードポジションではヴァイオリンの側面の部分に小指の下部分をつけます。手のひらも楽器に触れるので何回も繰り返し行って感覚を覚えてください。手の角度や手の高さも目視で確認してください。
決して早く移動するのではなくゆっくりと、親指も忘れずに移動させてくださいね。親指に過度に力が入っているとスムーズに動きません。ポジション移動する際に、親指をネックから外してもいけません。
ファーストからサードポジションに行く際は、ヴァイオリンの側面に必ず左手が触れるので、思いきってサードにあがっても音程が外れにくいですし、支えがあるので少し安心です。サードポジションは、二番目に使用頻度が高いポジションなのでしっかりとマスターしましょう。
慣れるまでは、移動音を入れながら指を弦の上で滑らせながら上あがっていってください。移動音がきちんと入っていれば左手はネックから離れずに並行移動ができているということが確認できます。そして小指から下と手のひらをくっつけるときですが、おしつけるのではなく軽く触れる程度にしてください。
ポジションがマスターできたらヴィヴラート練習が待ち受けています。ハイポジションンになればなるほどヴィヴラートは重要になります。
サードポジションからファーストポジションへ戻る際も同様に移動音を入れて練習してくださいね。

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