ピアノ講師面接で採用になりやすい曲とは

ピアノ講師面接 採用で通りやすい曲とは

課題曲ショパンエチュード

ピアノ演奏ピアノは楽器の中でも類を見ないほど多くの曲がありますが、その中でも音楽史に燦然と輝き続ける存在、ショパンエチュード。

ショパンのエチュードは、1800年代初頭にポーランドの作曲家フレデリック・ショパンが創作したピアノ独奏のための楽曲形式である。ロマン派ピアノ様式の古典とされ、19世紀で最も広く演奏された楽曲の一つです。

エチュードは通常、単線のメロディとシンプルなコード進行で構成され、ショパンのオーケストラにインスパイアされたフルボディのスタイルとは対照的である。各エチュードは通常、異なる調で書かれ、特定の和音進行、和声構造、または明確な旋律のニュアンスなど、特定の音楽的概念を探求している。短いながらも、その内容は変化に富み、複雑であるため、効果的な演奏のためにはピアノを完全にマスターすることが必要です。

そのため、ショパン・エチュードは、クラシック・ピアニストを目指す多くの人々にとって、卓越した技術と楽器の習得を目指す上での指標とされています。

多くの音楽大学の入学試験などでも採用されており、これ以上実力がわかる曲はないでしょう。

面接を通過しやすい曲の選び方

エチュード以外は禁止

多くの曲がありますが、まずop.25-10は禁止です。その理由はピアノ講師採用TOPページの中ほどをご覧下さい。そして当然ながらエチュード以外の曲ではだめかというお問い合わせも、一切受け付けていません。普通の街の音楽教室ではありません、トップレベルのピアノ講師が教鞭をとる、音楽大学の教育内容と肩を並べようとしている本格派ピアノ教室です。当然ポップス曲での面接もお断ります。ショパンエチュードで面接におのぞみください。

そんなこと当たり前でしょう、と思われる方は当教室に向いているといえます。そうでなくこのようなことを聞いて来られる方もいらっしゃるので、お互いの時間の無駄を省くため書かせていただきました。

どういう曲を弾けば評価されるのか

ピアノ講師の求人、募集さて、本題の、ショパンエチュードのどの曲を弾けばよいのかということです。面接官であるピアノ講師は、当然ながらすべての曲を熟知しています。面接の流れとしては、しばしば代理の者が面接を行い、演奏に関しては動画を撮影し、面接官であるピアノ講師の審査を得て演奏力を判定します。

この面接官はこのサイトに書いてある音大を優秀な成績で卒業し、さらに現在もプロピアニスト活動を行っているものが就きますので当然ながらショパンエチュードも熟知しています。

例えばop.10-6が音大受験で除外になっていることがありますが、ミナトでは除外になっていません。音楽大学では、いかに演奏力を魅せるかが問われるため技術的に不要と省かれがちな曲でありますが、一般の音楽教室の視点からすると、いかに良い音楽を奏でることができるか、これが大変重要になってきます。

 

曲の難易度+曲の理解+社会性

ピアノ講師 求人ショパンエチュードの中でも、技術的に難しいといわれる曲とそうでないといわれる曲があります。例えばop.10-6を技術的に難しい、という人は少数でしょう。しかし技術的に難易度が低くとも、音楽的難易度は果たして低いのか?私はそうではないと考えています。

この曲は、特に良く音を聞かなければ正しく奏でられない、非常に難しい曲であると思います。筆者は、ショパンエチュードは技術の難易度と音楽への理解度の総合点では、ショパンエチュードはどの曲もほぼ均等であると考えています。

そして、一般的な生徒が求めていることは、ピアノを弾く技術を高めることではなく、良い音楽を奏でることなのです。だからこそ、技術的に非常に難易度が高いといわれる曲は、そこに音楽的意思を介在させることが難しくなりがちであり、また技術に傾倒した人がいらっしゃいがちであるため、その曲を避けているのです。

これは、ミナトからのこれからいらっしゃる先生へのメッセージです。教室での採用に受かっていただきたいので、ぜひこの記事をご覧いただき、理解を深めていただければ幸いです。

結局どの曲を弾けば通りやすいのか

コンクールなどでもよく言われることですが、良く知られている曲は、通りづらいです。それだけ曲に関する理解も多くの講師が深くなっており、より鋭い目で演奏を見ます。それはミナトでも同じです。

例えば、革命のエチュード、エオリアンハープop.10-4,黒鍵op.10-5あたりは特に有名であるため、一瞬で分かってしまいます。ただしだからと言ってそれが悪いということではありません。事実これらの曲を演奏して講師面接を通過されたピアノ講師も多数いらっしゃいます。奇をてらった曲を弾けばよいということでもありません。

単に演奏できるというだけではなく、あなたが、完全にコントロールできる曲。それがもっとも面接に通過しやすい曲です。この部分は音楽的にこうすべき、ああすべきと理解しており、それを技術的に体現できていればOKです。音楽的に素晴らしいかどうかを、重点的に見ています

例えば、非常に難易度が低い曲であっても、音楽的に成り立っていればそれで通過するのです。ピアノを弾くことは、鍵盤を押す技術はその一端に過ぎず、よい音楽を奏でることの手段である。このように考えています。

具体的な好感を得るヒント

ここまで熱心に読んでくださったあなた様に、具体的なアドバイスをプレゼントします。ぜひ面接で役立ててください。これはピアノに限らずどの楽器にも共通します。

テンポをもって、体の中にメトロノームを意識して弾く

メトロノームショパンは、昔から弟子にメトロノームがない練習は練習ではないと言い聞かせ片時もメトロノームをレッスンで手放しませんでした。一定のスピードにはその曲に込められた想いがあふれています。技術的に早すぎて弾けないのであれば一般常識的に許容しうるスピードであれば遅くしてもかまいません。ただ一定のスピードを厳守することでポイントが稼げます。

面接で採用になっていただきたいので書きますが、自分はこう弾きたい、の前に楽譜に忠実に、音楽的に演奏することを、面接では求めています。

聴いている面接官は心の中でメトロノームをはかりながら聴いているということを意識してください。

※もちろん楽譜の中に早くしたり遅くしたりと指示があればそれは守ってください。

パデレフスキ版をもとに採点しています

パデレフスキ版をもとに採点します。他の版の方は不利になりますのでなるべくパデレフスキ版をご用意ください。もちろんそれを跳ね返すくらいうまく弾けれいればどの版でも構いません。

抑えるべきポイントを押さえる

例えば、op.10-1であれば、同じ鍵盤を連打する鍵盤を底まで打鍵する動きと深い響きに、右手の小指のアクセント。

op.10-4はどこまでまとまっているか。op.10-5は重音をしっかり同時に打鍵できておりさらにその中にどの音がアクセントか意識しているか。

革命については、簡単に見えてこの曲が面接で通るという点においては、意外に一番難易度が高いかもしれません。多くは語りませんが、もしあなたがこの曲を選ばれるのであれば、「完璧に」弾いてください。

エオリアンハープであれば内声の抑えるべき音のアクセントと動き。ところでエオリアンハープは左手の小さい音が聴こえると減点対象になります。エオリアンハープに関しては出すべき音と出さない音をはっきりと区別してくださると好印象。要するにハープのように弾けていればひとまずはOK。

ずばり面接に通りやすい曲は

最後に、ズバリ通りやすい曲を書いてしまいますと、op.10-2です。この曲をそれなりのスピードかつ音楽的に弾けていれば通ります。なぜならば技術的な難易度をベースにして、さらに音楽的表現も追及に余念がない曲だからです。そしてこの曲が技術だけではないと気付いている講師のチョイス自体にセンスを感じるからです。

※そういう意味で、この記事を読んでいるあなたはラッキーです!

しかしながら、決して簡単な曲ではなく一朝一夕でなんとかなる曲ではないことはご存じでらっしゃると思います。敢えてどれかといえばこれ、というくらいのものですので、無理をせず、ご自身が完全にコントロールできる曲を、体の中にメトロノームを感じながら演奏してください

そうすると、演奏テストについてはきっと良い結果をお知らせできることと思います。

 

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